< 先輩インタビュー モノづくりへの挑戦 >
2022年入社 自動車メーカを経て中途入社
大郷製造部 第三部品製造課(大郷工場勤務)
※所属は取材時のものです
大郷工場は、医用系の画像診断装置の受託製造や、自社開発製品である眼科眼鏡製品の製造を行っています。私は、それらの製品に使われる部品の塗装部門に所属しています。実際に塗装作業の前には、洗浄・素材直し・マスキングなどの多くの工程がありますが、私は主に溶剤を使った塗装を担当しています。
ちょうどコロナ禍に、地元の宮城県松島近くの転職先を探していました。転職情報を見ていくうちに、医用機器を製造している会社があることを知り、新型の感染症が流行していた当時のニュースが医療の場面ばかりだったこともあって医用分野に関われることに心が動きました。しかも、前職の自動車メーカで経験していた塗装部門の求人だったことも決め手になりました。
前職の塗装ラインでは、一人で車全部の塗装を仕上げることはありませんでした。しかし、ライトでは下塗り、場合によっては中塗りから上塗り、焼き付けまでを任される仕事のスタイルなので、必然的に最後までやり切るプロ意識が生まれます。入社前に工場見学で職場を訪れた時に見た、塗装作業者のプロとしての真剣な眼差しが忘れられません。
特に説明書がない塗装の仕事は、塗った時の艶の感じ、色味、質感などの出し方を塗装技術者の感覚に頼るところが多いです。まだ塗られていない素材の状態から、自分の感覚によってしだいに塗装が仕上がっていくのは何とも言えない楽しい気分です。そして、完成した製品がどこかで誰かの役に立っていることを想像すると、ワクワクしてきますね。そんなモノづくりの醍醐味を味わっています。